当院で歯周病治療を担当するのは、日本歯周病学会歯周病専門医と日本臨床歯周病学会指導医の資格を持つ院長です。歯周病治療を年間100症例以上担当し、その治療経験は24年(※)を超える経験豊富な歯科医師です。「専門医」や「指導医」の名称がつく資格は、それぞれの学会に所属するだけでは保有できません。治療技術や知識、実績を認められて初めて取得が叶います。特に、日本臨床歯周病学会指導医は北海道内に9名と人数が少なく、北見市では当院の院長1名だけです。
院長は診療だけでなく、年に2回ほどは海外で、月に2~3回は国内で講演や発表を行っています。また、JIADSという歯科治療向上のための研究機関では講師を務め、後進の育成にも努めております。さらに「リグロス」という、日本発・世界初の「歯周組織再生医薬品」を発売している製薬会社「科研製薬」と提携し、医薬品の開発にも携わるほどです。歯周病治療の進歩のため、今でも知識・技術の向上を求めて、アメリカやヨーロッパへ渡航。現地で最新の歯周病治療を学び、日々研鑽に励んでおります。
これまで納得の行く歯周病治療ができなかった方、歯周病でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
(※2020年現在)
メクトロン社 コンビタッチ
当院では、歯周病治療時の患者さまの痛みを軽減するため、「メクトロン社 コンビタッチ」「キャビトロン」という2つの最新式の超音波スケーラー導入しています。超音波スケーラーとは、歯周病の原因となる歯石やプラークを取り除ける機械です。歯石をとるときの振動や刺激が苦手な方は少なくありません。そのような方々でも不快感なく歯周病治療を受けていただけるよう、複数の超音波スケーラーを状況により使い分けております。
当院で導入している超音波スケーラー2種には、具体的にそれぞれ次のような特徴があります。患者さまのご負担を少しでも軽減し、継続的に治療いただけるよう最新の機械を取り揃えました。
最新機器で50種類以上の刃先があり、歯石の付き具合やお口の中の状態にあわせて使い分けることで、痛みが少なく、多くの歯石を取れます。
振動が分散するため、患者さまが感じる痛みを抑えられます。歯石もたくさん取りやすく、処置が短時間で終わります。超音波独特の不快感や振動も少ないモデルです。
患者さまが歯周病治療を嫌ってしまっては、改善に至ることもできません。患者さまのご負担を少しでも軽減し、継続的に治療いただけるよう最新の機械を取り揃えました。
マイクロスコープ
歯周病の原因は、歯や歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)に付着した歯石やプラーク(歯垢)です。歯周病の治療では、この歯石やプラークをいかにしっかりと取り除くかが大切です。歯石やプラークの取り残しがあると歯周病は悪化しやすく、歯がグラグラになり、最終的に歯を抜かなければいけなくなることもあります。
歯周ポケットの内部は非常に狭くなっているため、肉眼だけで細部まで確認しながら歯石を取り除くのはとても困難です。そこで当院では、マイクロスコープと呼ばれる歯科用の顕微鏡を導入。精密な歯周病治療を行っています。マイクロスコープは歯周ポケット内を肉眼の5~20倍に拡大して見られますので、細かい部分もすみずみまで確認しながら、歯石やプラークを除去することが可能です。
マイクロスコープは日本で導入している歯科医院があまり多くなく、保有率は3~4%と言われています。当院はより精密で丁寧な歯周病治療を実現させるため、2台導入いたしました。こうした最新の医療機器を積極的に採用し、歯周病治療に取り組んでおります。
歯周病とは、歯と歯ぐきの境目に付着したプラーク(歯垢、細菌の塊)や、歯石の中に存在する歯周病菌によって、歯を支えている歯ぐきやあごの骨が破壊されていく病気です。困ったことに、歯周病は自覚症状が出ないまま進行します。その結果、気がついたときにはすでに重症化していて歯ぐきやあごの骨が破壊されている、歯を抜かなければならない、という事態になりがちです。
そのような状態に陥ってしまった患者さまを救うため、当院は「歯周組織再生療法(ししゅうそしきさいせいりょうほう)」をご提供しています。歯周組織再生療法は、その名のとおり歯を支えている歯周組織(歯ぐきやあごの骨)を再生する治療法です。歯周病が進行してしまっても、この治療によって歯を抜かずに済むかもしれません。
また当院では、必要に応じて「歯周外科治療」という外科的手術も実施いたします。これにより、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の奥深くに付着した歯石や歯垢(プラーク)も取り除くことが可能です。
これらの「歯周組織再生療法」や「歯周外科治療」は、歯科医師なら誰でもができるわけではありません。高度な知識と技術が必要ですので、歯周病を専門に勉強し、数多くの治療実績を重ねた歯科医師の治療を受けるのが望ましいでしょう。豊富な経験と実績を持つ当院なら、こうした難しい治療もご提供可能です。もちろん、治療中はなるべく痛みがないよう麻酔方法に工夫しながら治療を行います。ご不安を抱えている方もご相談ください。
このように当院は難しい治療にも対応可能ですが、実際はほとんどの患者さまが外科手術の必要なく歯周病治療を受けられています。そして、80%の患者さんが再発することなく今も健康に過ごしています。歯周病が重度でなかなか治らずお悩みの方は、ぜひご相談ください。
治療名:エムドゲイン法(歯周組織再生療法)
治療の説明:重度の歯周病によって破壊された歯周組織をエムドゲイン・ゲルという薬剤を使用して、再生させる治療法です。
治療のリスクや副作用:完全に組織が元通りになるわけではありません。組織が再生するまで数か月かかります(期間は個人差があります)。手術後に、痛みや腫れ、出血を引き起こす可能性があります。喫煙している方は期待通りの効果を得られない場合があります。
治療の価格:90,000円(税別)(手術代 6万円+EMD3万円)
当院では、より快適に患者さまに治療を受けていただけるよう、歯科衛生士のほかに看護師が在籍しております。あまり見かけませんので、歯科医院に看護師?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
院内に看護師がいることで、血圧が高い方や全身疾患がある方、「抗血栓薬」を使用している方でも、看護師の存在により安心して治療を受けやすくなるのではないでしょうか。また、外科手術を行う際も、看護師が常にバイタルチェックをし、お口だけでなく患者さまの全身に気を配っております。
内科的に歯科治療が心配な方、歯科治療を受けるのに不安がある方も、ぜひお気軽にご来院ください。
お口の中には、300種類以上の細菌が存在しています。その中に歯周病菌が含まれるわけですが、この歯周病菌と呼ばれる細菌も、実は何種類もあるのです。しかも、どのような種類の歯周病菌がいるのか、またどれだけの数がいるのかが人によって異なる上、歯周病へのかかりやすさは歯周病菌の種類や数にによって左右されます。そのため「歯周病菌を減らす」といっても、どの菌にどんなアプローチをするのか、患者さま一人ひとりに合わせて判断しなければなりません。
当院は、患者さま一人ひとりにより適した歯周病治療をご提供するため、一般的な歯周病検査の他に、お口の中の歯周病菌の種類や数を特定する検査を行っています。
唾液検査キット
「SMT(サリバリー・マルチテスト)」
お口の中のプラーク(歯垢)を少しだけ採取し、位相差顕微鏡で拡大。歯周病菌・虫歯菌・真菌(カビ菌)の種類や多さを調べることができる検査を行っています、位相差顕微鏡は細菌の様子をモニター画面に映し出し、大きくしながらじっくり観察できる機器です。この検査ではプラークを少量採取するだけですので、痛みを伴うことはありません。
さらに当院では、より精密な検査分析を行う為に「唾液検査」も実施しています。これは、唾液中の白血球やたんぱく質の量を調べられる検査です。
歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると、それに合わせて体の防御作用が働き唾液中の白血球が増加します。また、お口の中の細菌や、歯と歯ぐきの間にあるバイオフィルム(プラーク)の影響で、唾液中のたんぱく質が多くなります。つまり、唾液を検査をするとお口の中の細菌の状態がわかり、歯周病菌に対しての対策がより取りやすくなるというわけです。当院ではこの唾液検査を2.000円(税別)でご提供しております。
このように当院の歯周病治療では、歯周病菌の種類や数まで特定する検査を実施し、その結果をもとに、患者さまの状態に対して効果的だと思われる方法で出る方法で治療を行います。また、歯周病菌の数がわかりますので、治療前と治療後で歯周病菌の数を比べられるのもメリットです。より治療の効果をご実感いただけることでしょう。治療後の定期メインテナンス時にも検査を行い歯周病菌の増殖を調べれば、歯周病が再発していないかを確認することもできます。当院の患者さまに歯周病の症状が早期に改善されるが多いのは、このような余念のない検査にもとづいた治療を行っているからです。
歯周病の治療を続けているのになかなか改善しない…とお悩みの方もぜひご相談ください。細菌検査によって原因からアプローチして治療する当院なら、きっとお役に立てることと思います。